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2012年1月26日 (木)

【時事】第180回 通常国会 開会

 150日間にわたる国会が始まりました。先送りしてきた課題への対処、が政権側のテーマだそうですから、先送りしてきた16.8兆円の無駄削減についても、方向性が示されることを期待しましょう。

 さて野田総理がこだわる社会保障と税の一体改革の、事前協議。所信表明で訴えるように、与野党の「方向性に大きな違いがない」とのなら、なぜ、素案の段階での協議を求めるのでしょう?

 それは、民主党内にこそ真の敵がいるから、に他なりません。「政局ではなく大局を」「次の選挙のことだけを考えるのではなく、次の世代のことを考え抜くのが政治家」との言葉は、野党向けではなく、党内の消費税反対派の議員に向けたもの、と理解すべきでしょう。

 実際のところ、私たち自民党は消費増税を公約しただけに、法案の審議拒否や反対など、おいそれとはできません。野田総理もそれをわかっているからこそ、事前協議を梃子にして、今のうちに党内の反対派の堀を埋めよう、というのでしょう。

 福田総理や麻生総理の言葉を引き合いに出すのも、民意の梃子を効かせようという意図の表れです。真の敵は身内にあり、実態は、総理が党内事情を優先して、議論を先延ばしにし、国民の時間を浪費している、という状況なのです。

 野田総理は、早く協議したければさっさと法案を出せばよいのであって、野党が事前協議にのらないことを批判するなど、ピントはずれもいいところです。また国会で開かれた議論をすれば、経済同友会の長谷川代表幹事が一刀両断のもとに指摘した歳出の抑制や、世代間の負担の公平についても、担保することが容易になるでしょう。

 民意を梃子にした小泉総理は、郵政選挙の3カ月以上前に、民営化法案を閣議決定しました。似て非なるドジョウ総理の肚づもりを注視しています。

【追記】13日の内閣改造。まったく手応えは高まらず、もはやコメントする気になりません。“沖縄のいおうじま”に行った防衛大臣が、最善・最強の布陣、だそうです。野田総理は、党内バランス優先人事の失敗にまるで懲りていないのですね。我が党も他山の石とせねばなりません。

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