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2013年7月 2日 (火)

なぜ政治家を志したのか その1

 丸川珠代です。

 私は参議院議員になる前の14年間、テレビ朝日でアナウンサーとして働き、報道からスポーツ、バラエティまで幅広いジャンルの番組を担当し、多様な出会いと貴重な経験を頂いてきました。

 中でも自分が政治の道に進むうえで大きな影響を受けたのは、田原総一朗さんが司会を務める「朝まで生テレビ!」での経験です。生放送の討論番組としては異例の、数々のタブーに挑戦し続けてきた唯一無二のこの討論番組では、私自身、実に様々な思想の広がりをもった出会いを与えて頂き、言論人、学者の方々、また政治家の丁々発止の議論に直に触れ、生きた歴史を学ばせて頂きました。

 日本と日本人について考えることを自分の仕事とする、これほど私にとって得難い学びの場はありませんでした。二十代のうちにその機会を与えてくださった、田原総一朗さん、番組プロデューサーの故日下雄一さん、そして今なお番組を支えておられるスタッフの皆さまには、生涯、感謝申し上げます。

 また一方では経済部での取材を通じて、生きた経済を学ばせて頂いたことも、私にとって貴重な経験でした。経済成長はリスクを取る人によってもたらされる、という当たり前の現実を実感をもって理解することができたのも、その時の経験のおかげです。

 それらの仕事を通じ、私はいつしか自分自身のやっているこの仕事は、この社会にとってどのような価値があるのか、ということを考えずにはいられなくなりました。番組で議論を戦わせている方々、あるいは経済の最前線でリスクをとっている方々は、まさに自分の言葉に自分の存在をかけて、信念を貫いて生きておられる。ところが自分はといえば、一見同じように言葉を使うことを生業にしながら、自分の身は安全なところに置いて、自分のものではない言葉を電波に乗せて拡散している。

 超少子高齢化に対応する社会保障改革や経済構造改革は亀の歩みで、このままでは日本は緩やかに衰退する他はない、と当時の私は感じていました。しかし、自分は安全なところに閉じこもって見て見ぬふりし、真に日本と日本人にとって必要だと信じることについては、口をつぐんで暮らしている。本当にこれでいいのだろうか、という思いは、年を追うごとに自分の中で大きくなっていきました。

 そんなときに、私は当時内閣官房副長官であった安倍総理と、ごく少数のメディア関係者との勉強会に参加させて頂くようになったのです。

その2へ続きます)

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コメント

テレ朝のアナウンサーなんていうのは、左翼の人ばっかりかと思っていたが、貴女の「なぜ政治家を志したのか」を拝読して、そのような現場(田原総一郎氏が取り仕切る番組)での女子アナの発言にも立場上のそれと本音とがあったことがよく理解できた。前回の選挙では、自民党籍の貴女に入れたと記憶しているが、この度は丸川珠代さんに一票を投ずることにしよう。

投稿: 昭和のおじいちゃん | 2013年7月 4日 (木) 14時03分

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